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「わからないこと」をそのままにしない力
どうしてモヤモヤするのだろう?
たとえば、何かを疑問に思って質問したとき、「そういう決まりだから」とだけ返されたら、少しモヤモヤすることはありませんか?
その人なりの理由があるのかもしれない。でも、説明されないと、納得できないまま気持ちがひっかかってしまうこともあります。
こうしたモヤモヤの背景には、「前提条件の違い」があることがあります。
人はみんな、これまでの経験や価値観、考え方が違います。
だからこそ、「なぜそう思うのか」がうまく伝わらなかったり、受けとめられなかったりすることがあるのです。
疑問をもつのは「考える力」
「それって本当にそうなのかな?」と疑問を持つことは、決して悪いことではありません。
むしろ、「考える力」のひとつです。
わからないことをそのままにせず、きちんと向き合おうとする姿勢は、自分の人生をよりよくするためにも、とても大切な力です。
だからこそ、自分の問いをちゃんと受けとめてもらえたとき、人は安心できるのだと思います。
それは、ただ「わかってもらえた」という安心だけでなく、自分が考えることを大切にしていいんだという自信にもつながっていきます。
自分と他人の「ちがい」を知ることから始まる
コミュニケーションは、簡単なようでとても奥深いものです。
発達段階や性格、価値観の違いによって、「どこまで考えて話せるか」や「どこまで相手の立場に立てるか」は人それぞれです。
だからこそ、「なんで伝わらないんだろう」と一方的に落ち込むのではなく、
自分の考え方の特徴や、相手との違いに気づいていくことが大切です。
自己理解が、その第一歩になる
こうした違いに気づいていくためには、「自己理解」がとても役立ちます。
自分がどんなふうに物事を考えやすいのか、どんなときにモヤモヤしやすいのかを知っておくことで、人との関わりが少しずつ楽になっていくからです。
「なんとなくモヤモヤする」出来事も、
「自分がこう感じるのは、こういう価値観を大事にしているからかもしれない」と気づけるだけで、見え方が変わることがあります。
どんな世代の方にも、自分なりの「わからなさ」や「ちがい」を抱えながら生きているはずです。
その中で、自分の内側とじっくり向き合いながら、少しずつ考える力を育てていけたら…。
そんな願いを込めて、日々のサポートを行っています。