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「自己理解」は“ラクになるための近道”じゃない――それでも、大切な理由
自己理解って、そもそも何のためにするの?
「自己理解」と聞いて、どんなイメージを持つでしょうか?
最近はSNSや本などで、「自分を知れば生きやすくなる」「自己肯定感が上がる」といった言葉をよく見かけます。
もちろんその通りの面もありますが、実際にはもう少し複雑です。
自己理解は、すぐに何かが変わる“魔法の方法”ではありません。
むしろ、「生き方を自分で選ぶ」ための地道な準備期間のようなものかもしれません。
自己理解には、時間とエネルギーが必要
自己理解のプロセスでは、
- 自分の感じていることを言葉にしてみる
- これまでの人生を振り返る
- 考え方のクセやストレス反応に気づく
- 自分なりの「ちょうどいい距離感」や「大切にしたいこと」を探していく
といった作業が必要です。
それはまるで、自分の取扱説明書を少しずつ手作りしていくようなもの。
この過程にはそれなりのエネルギーと時間がかかるため、「なんとなくやってみる」と途中でしんどくなってしまうこともあります。
特に、他人の価値観や“正しさ”に巻き込まれていると、自分の本当の声が聞こえにくくなってしまうのです。
“診断”や“タイプ分け”に頼りすぎるリスク
世の中には「あなたは○○タイプ!」といった診断コンテンツがたくさんあります。
手軽に楽しめる反面、「あ、私ってこういう人なんだ」と他人の基準に自分を合わせてしまうことも。
本来、生き方は自分で「これくらいがちょうどいい」と決めてよいものです。
なのに、「私はこういう性格だから」「HSPだから全部つらい」などと、固定化されたイメージに自分を縛ってしまうことがあります。
大事なのは、「どのタイプか」ではなく、
「どんな状況で、どんなふうに反応する傾向があるのか」を丁寧に知っていくことです。
自己理解は“生きやすさ”の土台になる
自己理解が深まると、自分のペースやストレスへの反応、自分が無理しやすい場面などに気づけるようになります。
これによって、
- 無理な予定を立てなくなる
- 合わない人と距離を取れるようになる
- 自分の感情を自分で整える方法がわかる
など、結果的に「生きやすさ」につながっていきます。
ただし、それは時間をかけて少しずつ育っていく力。
急いだり、誰かに答えを出してもらおうとしたりすると、本当の意味での自己理解から遠ざかってしまうこともあります。
あじさいのへやでは、「じっくり向き合う」お手伝いをしています
心理相談室あじさいのへやでは、
臨床心理士・公認心理師が、自己理解を深めるためのプログラムを提供しています。
「すぐに答えがほしい」方には合わないかもしれません。
でも、「少しずつでも、自分のことを丁寧に知っていきたい」と思う方には、安心して取り組んでいただける内容です。
ご興味のある方へ
初回カウンセリングでは、お悩みの有無にかかわらず、
今の状態や気になっていることを一緒に整理していくことが可能です。
無理に掘り下げるのではなく、「今、どこまでなら向き合えそうか」を確認しながら進めていきますので、ご安心ください。
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