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心理学を、もっと日常のそばに――自己理解を続けられる場所について

心理学や自己理解について、

「もう少し知ってみたい」
「自分のことを考えてみたい」

と思ったとき。

必ずしも、カウンセリングを受けたいわけではないこともあると思います。

大きな悩みがあるわけではない。

何かをすぐに解決したいわけでもない。

でも、ときどき立ち止まって、自分について考える時間は持っていたい。

心理学について知ったり、誰かの考えに触れたりしながら、自分なりに考えてみたい。

そんな人が、自分のペースで心理学や自己理解に触れられる場所があってもいいのではないか。

最近、そんなことを考えています。

「答え」をもらうことだけが、心理学ではない

インターネットを開けば、心理学についての情報はたくさん出てきます。

「○○な人の特徴」

「これをすれば自己肯定感が上がる」

「こんなときは、こう考えよう」

分かりやすい情報が、役に立つこともあります。

一方で、人の心はそれほど単純ではありません。

同じ方法でも、ある人には合っていて、別の人には合わないことがあります。

同じ出来事でも、その人の経験や置かれている環境によって意味は変わります。

だから私は、心理学を

「こうすれば正解」という答えを知るためだけのもの

にはしたくありません。

「こういう考え方があるんだ」

と知って、

「では、自分の場合はどうだろう?」

と考えてみる。

そんな心理学との付き合い方も、大切にしたいと思っています。

自己理解は、一度やったら完成するものではない

10月のブログでは、いろいろな角度から「自己理解」について書いてきました。

本を読んだり、何かを味わったりすることから、自分の感じ方に気づくこと。

性格診断の結果をきっかけに、自分の特徴について考えること。

そして、自分について分かったことを、これからの生き方に活かしていくこと。

でも、自己理解には「ここまで分かったから完成」という地点はありません。

人は変化します。

環境も変わります。

経験が増えれば、大切にしたいものが変わることもあります。

だから、ときどき、

「今の私はどうなんだろう?」

と立ち止まってみる。

そのために、心理学の知識や誰かの考えが、小さなきっかけになることがあります。

心理学を「必要になったときだけのもの」にしない

心理学やカウンセリングというと、

心がつらくなったとき。
困ったことが起きたとき。
何かを解決しなければならないとき。

そんな場面をイメージされることも多いと思います。

もちろん、それも心理学が役に立つ大切な場面です。

でも私は、もう少し普段から心理学が身近にあってもいいと思っています。

本を読んだとき。

誰かとの会話で引っかかることがあったとき。

仕事について考えたとき。

「最近ちょっと疲れているな」と気づいたとき。

何かを選ぼうとして迷ったとき。

そんな日常の中に、

心理学という補助線を一本引いてみる。

それだけで、それまでとは少し違う角度から自分や出来事を眺められることがあります。

自分のペースで、考え続けられること

心理相談室あじさいのへやでは、個別カウンセリングやライフデザインプログラムなどを通して、一人ひとりが自分自身について考える時間を大切にしてきました。

一方で、誰かと一緒に整理する時間だけではなく、自分のペースで考えを深めていく時間にも、大切な意味があると思っています。

心理学についての小さな知識。

自己理解について考えるためのヒント。

誰かの考えに触れることで生まれる、新しい視点。

そんなものを、必要なときに手に取れる。

まるで本棚から気になる一冊を取り出すように。

読みたいときに読んで、考えて。

今は必要なければ、そっと閉じておく。

そして、また考えたくなったときに戻ってくる。

そんな心理学との付き合い方ができたら、面白いのではないでしょうか。

これからの「あじさいのへや」で、大切にしたいこと

11月1日、心理相談室あじさいのへやは7周年を迎えます。

これまでの活動を振り返りながら、これからどんな形で心理学や自己理解をお届けしていきたいのか、改めて考える機会にもなっています。

私が大切にしたいことは、これからも変わりません。

自分を無理に変えることだけを目指すのではなく、自分自身を知り、その自分をどう活かして生きていくのかを考えること。

そして、心理学がもっと日常の中にあり、必要なときに自分を見つめるきっかけになること。

そんな思いを、これからは少し違った形でもお届けできたらと考えています。

11月1日には、7周年のご挨拶とともに、新しい取り組みについてもお知らせする予定です。

これからの心理相談室あじさいのへやも、どうぞよろしくお願いいたします。